運命を理解する切り口04・予定調和

      2018/07/11

前回の記事を書いた後、少しだけ不思議な体験をした。

記事を書いてから1日経って、なぜか「予定調和」という言葉が頭に浮かび、いろいろ調べていくと以下の西洋のおじさんに行き着いたので記事にしたい。

3行でまとめ

・日本語の俗語としての「予定調和」
・哲学は本道、占星術は裏道(ショートカット)
・分割図と微分との類似性



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予定調和とは

哲学用語で、モナドという概念の中で出てくる言葉。

てつがく
【哲学】

人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観。

→ ギリシア philosophia (=知への愛)の訳語。「哲」は叡智(えいち)の意。

(google検索結果より)

どちらかというと、日本語をしゃべる者としては俗語としての「予定調和」のほうが、曲解だが説明しやすいかもしれない。

・俗語としての「予定調和」

現代の日本では「予定調和」という俗語が「予測どおりの物事が起きること」という意味で用いられている。

特に小説や漫画などの物語(ストーリー)においては「このような状態になったら、次はこのような物事が起きる」という物語の類型が多数存在しているため、ある状態になったときに次に起こる物事を予測できることがままある。

その予測どおりに進行したときに、物語の評価として「予定調和」という言葉を用いる。

「フラグ」は物語における「予定調和」の一種である。

インターネット上で好きな物語やドラマの感想のまとめを調べてみると、一度は「死亡フラグ」というフレーズを見たことがあるはずだ。

この表現も俗語としての「予定調和」と言える。

インド占星術の言葉でこの俗語としての「予定調和」を説明すると、

例えばあなたの昔からの友人が以下のようなホロスコープで、かつ過去に以下のような経験をしていたとしよう。

・ラーシと4室と6室が密接に絡んでいて、しかもひどく傷付いているコンビネーションがあり、ナヴァムシャでも反復している
・子どもの頃から、なぜか交通事故によく遭遇する(もらい事故とか)
・過去の事故のタイミングをよく調べてみると、4室と6室が絡む象意(星座や支配星)にダシャーやトランジット等で凶星が絡んでいた
・しかしその友人はドライブが大好きで、それはサルバアシュタカヴァルガの4室の点数の高さや吉星のアスペクト等で表れている

その友人が、結婚して慶弔休暇(ハネムーン)で近々1週間くらい北海道に行き、現地でレンタカーを借りて2人で道内を旅すると言う。

・ダシャーを見ると、そのタイミングのアンタルダシャーとプラティアンタルダシャーが4・6室を傷つけている原因の凶星である
・トランジットでその凶星が4、6室及び4、6の支配星にアスペクトしている
・ラーフ・ケートゥ軸や火星など複数の凶星が4、6室及び4、6の支配星にトランジットし、しつこく絡んでいる
・旅行の前後でその凶星がちょうど4、6室に移動し、そのビナアシュタカヴァルガの点数が極端に下がる(例:6 → 0点)

あなたはこの友人にさりげなくこんなことを言うかもしれない。

「その北海道旅行、もうちょっと後に延ばせない? 何か良くない予感がするのよ」

その友人はこう言うだろう。

「何言ってるの? 前から予定組んでたし変えれるわけないじゃない。相手の都合もあるしこの日程でもう決まりなの」

もしあなたがこれ以上の強い言葉をかけて旅行の中止を迫っても、その友人はおそらく予定を絶対に変えないだろう。

なぜなら、この旅行はただの旅行ではなくハネムーンなのだから。

その後、この友人がハネムーンに行ってどうなったかは・・・想像にお任せしたい。

これが俗語としての「予定調和」の概念である。

で、このおじさん誰?

ゴットフリート・ライプニッツ。17~18世紀に活躍したドイツの哲学者、数学者。

一言でいえばすごい人

微積分法をアイザック・ニュートンとは独立に発見・発明し、それに対する優れた記号法すなわちライプニッツの記法を与えた。

現在使われている微分や積分の記号は彼によるところが多い。

自分は高校生の時に数学を勉強した際、少し名前を知っていただけだった。

今回改めて調べてみて、ライプニッツが哲学の分野で極めて優れた業績を残していることを初めて知った。

(自分は哲学にはあまり興味がなく、大学でも哲学は履修していなかったため、哲学者としてのライプニッツの業績は知らなかった)

予定調和が、ライプニッツが提唱したモナドという概念の中で出てくるフレーズであることも知ることができた。

占星術はショートカット?

なぜ自分が哲学にはあまり興味がなかったのかというエクスキューズ(言い訳)は、インド占星術を学んでからは何となく説明ができる。

哲学は現代人の本道、つまり宗教的な概念を抜きにした叡智を元にした全うなアプローチだが、真の本質(自我あるいは自分自身が今ここにいる存在理由、この世の成り立ちや仕組み)に辿り着けるかというとちょっと疑わしい。

一方で、インド占星術の各種技法は、技法の理屈は抜きにして自分が生まれた目的とは何か、未来はなぜそのような経験をするかという情報をホロスコープやダシャーによって提供してくれている。

そして、その技法に基づいて占術を行うと時にはビックリするくらい正確に未来を占うことができたりする。

これは、一定の水準までインド占星術を学んだ上で未来を占ったことがある人は一度は経験するアハ体験だろう。

インド占星術の技法の理屈を説明できる人は多分いないと自分は考えている。

例えば、ヴィムショッタリダシャーの120年のサイクルのうち、なぜ各惑星がそのマハーダシャーの期間を取るのか?

なぜ土星のマハーダシャーは19年で太陽は6年なのか?

理屈を説明できる方がいればぜひコメントを残してほしい。

なぜ各々の惑星のダシャーが特定の期間で区切られるのか、その理屈を少なくとも自分は知らない。

しかしなぜかマハーダシャーの転換期は人生の転換期であることが多い。

ヴィムショッタリダシャーと各種技法で占うと未来が予測できる。

その時期が自分にとってどういう課題(タスク)を達成する時期なのかを、インド占星術の各種技法は提供してくれる。

これらを総合して、インド占星術は本道の哲学のカウンター(対抗案)としての裏道(ショートカット)と考えている。

分割図はラーシの微分である

分割図は英語で divisional chart という。

この、ある区間を一定間隔で細かく分割して特性を見るという概念は、数学でいう微分(ある微小区間の傾き、差分を求めること)とよく似ていると自分は考えている。

ここで、分割図のルールにおいてなぜそうなるのかという理由は横に置いておくのが重要である。

一定区間に区切った後、なぜ一定のルールに従い分割した区間を並べていくのかは謎だ。しかし、

ある星座を3等分して一定のルールで配置しなおすと、なぜか兄弟姉妹のことが良く分かる。(D-3、ドレッカナ)

ある星座を7等分して一定のルールで配置しなおすと、なぜか自分の子どものことが良く分かる。(D-7、サプタムシャ)

ある星座を9等分して一定のルールで配置しなおすと、なぜか自分の配偶者のことや、ラーシの詳細に分析に必要なことが良く分かる。(D-9、ナヴァムシャ)

分割後の再配置のルールはなぜそうなるのか、詳細な理屈は誰も説明できない(はず)だが、その分割ルールに従うと各種情報をリーディングで得られる。

昔の自分はそのことについて非常に気持ち悪がっていたが、今ではそのルールでうまく予測できるなら「それでいいじゃん」と考えられるようになった。

そして、予定調和とはダシャーで予測できる未来の可能性そのものだと信じている。

所感

有限要素法について近々記事にしたいと思います。

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